足し算より引き算

先日、プロ志望の和希を連れてヨコゼキジムへ出稽古に行った。
久しぶりの出稽古スパーリングだった。ここ数か月、杉田ジムではスパーリングを行っていない。
対人練習は、

・マスボクシング
・キャッチ・ボクシング
・ゼロ・ボクシング

この3つを柱として取り組んでいる。
今回の出稽古スパーは、その練習の成果と改善点を確認するためのものだった。
そしてもう一つ、最近の僕の気付きを和希に実践してもらいたいと思っていた。

その気付きとは、
「ゆっくり打つ」
ということだ。

普通は「ゆっくり打ったら当たらない」と考えがちだ。でも僕は最近、「ゆっくり打つからこそ当たるのではないか」と考えるようになった。理由はいくつかあるが、もちろんこれは基本の打ち方が身についていることが大前提となる。

和希は僕の言葉を忠実に実践してくれた。被弾する場面もあったが、相手と同じ土俵で戦うのではなく、別の次元でボクシングをしていたように感じた。

「強く、速く!」は足し算。
「ゆっくり、丁寧に」は引き算。

マスボクシング、キャッチ・ボクシング、ゼロ・ボクシング。この3つの練習は、どちらかといえば引き算的な要素が強い。だから、派手さや〝やった感〟はないかもしれない。でも僕は、この積み重ねが確実に上達へ導いてくれると確信している。