私は高校1年生のとき漫画『はじめの一歩』を読みプロボクサーになる決意をした。
近くにジムがなかったため、2年間は独学でボクシングを学んだ。

初めてプロの門を叩いたのは高校3年生の夏、
後に師となる元世界チャンピオン 畑中清詞会長のジムに
「本物のボクシングを教えてもらいたい」という一心で単身飛び込んだ。

世界王者直伝のメニューを無我夢中でこなし、
翌年2月、プロテストに合格。念願のプロボクサーとなった。
迎えたデビュー戦、「いま憧れのリングに立っている!」「夢を実現した自分がいる!」。
緊張よりそんな高揚感の方が強かった。試合は2ラウンドKOで初勝利を手にした。

その後も順調に試合に勝ち進んではいたが、周りの期待も大きくなり、
「勝たなきゃいけない…」と、そのプレッシャーは試合毎に大きくなっていった。

毎日の練習は確かに厳しいものだったが、それ以上に精神的負担が大きく、
辞めて飛騨に帰りたいと思ったことは一度や二度ではなかった。
しかし、期待を裏切ることはできず、周りの支えもあり、歯を食いしばり続けた。

試合当日、控室での緊張感は半端ではない。逃げ出したくなる。
でも最後は、「やってきたことを出し切る!」と、開き直る。 

リングに上がり試合開始のゴングが鳴れば、その緊張や不安はふっと消え、身体が自然と動く。
そして試合に勝った時の喜び、重圧からの解放感はリングの上でなければ味わえないものだった。

厳しいトレーニングに耐えたこと、たくさん人の期待、
その重荷が重ければ重いほど、それ以上の充実感に変わっていた。
ここでしか見ることのできない世界、ここでしか感じることができない達成感、
プロボクサーでなければ味わうことの出来ない瞬間だった。

試合後、多くの方から称賛の声を頂き、自分のためにと思ってやってきたことは、
実は多くに人たちに感動や勇気を与えていたことを知り、〝これがプロの姿〟なのだと気付かされた。

私が一つ一つ成長してきたように、プロを目指す君にも一歩ずつ進化、向上してもらいたい。
「強くなること」とは、カラダだけではなくココロも強くなるということ。
そして、多くの人たちに感動や勇気を与えることだと私は思う。

指導者としてプロボクサーを育てるにあたり、私が最も大切にしているのは〝自立〟。
選手が自分で考え、自分で試して修正していく、私はそのサポート役に過ぎません。
目的、課題を持ち、それをクリアするために何をすべきかを共に考え、共に目的地に辿り着けたらと思います。

勝利が決まった瞬間、そこでしか見えない風景をぜひ君にも見てもらいたい!

君を待っています

 私はアマチュア経験のない叩き上げボクサーでした。確かに、プロのリングでもアマチュア経験がある方が有利に働きます。しかし、叩き上げのボクサーがエリートボクサーに挑戦するその姿は、人を魅了し感動を与えます。

杉田ジムではボクシング未経験者、また、アマチュアで成績を収めることが出来なかった選手を歓迎しています。「雑草ボクサー」と「敗者復活ボクサー」で、共に物語を作っていけたらと思います。


杉田ボクシングジム
杉田竜平

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