「やる気」より「その気」

この春、長男が中学生になった。勉強も学校生活も楽しいらしい。

僕が中学1年のとき、中間テストの結果が思いのほか良く、担任から「どんな勉強をしているのか、みんなに教えてほしい」と頼まれ、クラスの前で発表させられたことがあった。
僕は正直に、「やりたくないときはやりません。その気になったときにだけ勉強しています」と答えた。
すると担任は、「そんなのはダメだ。やりたくないときこそ頑張らなきゃいけない。みんなは真似しないように」と、全否定した。

だけど、僕は今でも、あのやり方が間違っていたとは思っていない。やる気がないのに無理やり頑張る根性、僕には昔からない。
でも、「その気」にさえなれば、自然とできるような気がする。
ケンカもしたことがない僕がプロボクサーになれると思えたのは、マンガ『はじめの一歩』 が僕をその気にさせてくれたからだ。

指導者やリーダーに必要なのは、
「やる気にさせること」よりも「その気にさせること」
なのではないか――
そんなことを思う今日この頃だ。