ボクシングのことをボクシングから学ぶな
友人の、変なおじさんが教えてくれた手塚治虫さんの言葉があります。
「君たち、漫画から漫画の勉強をするのはやめなさい。一流の映画をみろ、一流の音楽を聞け、一流の芝居を見ろ、一流の本を読め。そして、それから自分の世界を作れ。」
なるほど、と唸りました。 同じ世界の中だけに閉じこもっていると、発想も感覚もどんどん狭くなってしまう。 一見関係のない世界に触れることで、むしろ自分の本業に深みが出てくるような気がします。
ぼくはゴルフにハマって2年ほど経ちますが、ゴルフを通してボクシングのことをたくさん学んでいます。アドレス(構え)であったり、タイミングや脇の締め方、手首の使い方、軸の回転、脱力、そして考え方。 ボクシングとゴルフには、驚くほど共通点があります。
最近ゴルフで特に意識しているのが、いかにスイートスポット(芯)に当てるかということ。ボクシングで言えば、いかに拳をタイミングよくヒットさせるかに通じます。スイングもパンチも、力ではなく感覚。当たる瞬間の「芯」は、技術ではなく心の状態が大きく関わっている気がします。
手塚治虫さんの言葉を借りるなら 「ボクシングからボクシングを学ぶな」。
いろんな世界を愉しみながら、自分だけのボクシング理論、ひいては、自分だけの人生を創っていきたいです。

