応援のあり方について

先日ある大会で、応援の際に相手選手の尊厳を損なう言葉が飛び、大会本部から注意が入ったという報告を耳にした。

ボクシングは相手がいて成り立つ競技。どれだけ本気で拳を交わしても、そこには必ずお互いを尊重する気持ちがなければならない。たとえリングの外であっても応援の言葉には品位が求められる。

観客の声援が選手の力になることは間違いない。しかし、暴力的な言葉や相手を貶める声援は、スポーツそのものの価値を下げてしまう。

◆ボクシングを愛する者として 
◆ボクシングに救われた者として
  

僕自身、ボクシングに人生を救われてきた。ボクシングがなければ出会えなかった仲間、越えられなかった壁がたくさんある。だからこそ、ボクシングという競技を汚すような行為は、どんな形であれ見過ごしたくない。

応援とは、選手を支え、力を与えるためのもの。 決して誰かを傷つけたり、相手を貶すためのものではない。その原点を忘れず、ジムとしても大切に伝えていきたい。