聖地で輝いた17歳

きのう(9/7)東京後楽園ホールで行われたJCL(ジュニアチャンピオンズリーグ)全国大会。杉田ジムから高校2年生の山川僚汰が挑戦しました。

後楽園ホール、地方のジムにとっては憧れの場所です。僕は現役時代3回戦ったことがありますが、指導者になってからは初めてでした。

〝ボクシングの聖地〟と言われるだけあって独特の雰囲気があり、試合前の僚汰はソワソワして「心ここにあらず」といった感じでした。

試合は開始早々ダウンを喫し、結構効いていたので敗北を覚悟しました…。しかし僚汰はそこから持ち直し、持ち前の距離を取ったボクシングで自分のペースに持って行きました。3ラウンド目にはダウンも奪い返しました。

試合は判定勝負となりリングアナが、「2対1の判定で勝者………、山川!」とコールされたときは本当に嬉しかった。あの舞台で、あの状況から逆転の判定勝ち。本人にとっても大きな財産になっただろうし、今後の自信にも繋がったと思います。

大会は朝7時半から受付・検診・計量が始まり、僚汰は82試合目。試合が始まったのは18時過ぎという長丁場でしたが、この勝利でその疲れも吹き飛びました。

思えば先月末、富山県立山町で行われたスパーリング大会では、杉田ジムから出場した4人が全員勝利を収めました。そして昨日、僚汰が全国の舞台で勝利。

勝ち負けより過程が大切なのはわかっているからこそ、その過程が結果に結びついたとき、指導者にとっては極上の喜びとなります。

ボクシングというスポーツは、怒り、悲しみ、焦り、不安、緊張、愉しみ、喜び、解放感、達成感など、いろんな感情を味わわせてくれます。ますますボクシングが好きになっていきます。

この勝利は僚汰だけでなく、杉田ジム全体にとっても大きな励みとなる勝利です。これからも、「ありのまま、伸び伸びと」を大切に、一人ひとりが安心して挑戦できるジムを目指します。

杉田ジムでボクシングをしてくださる選手、会員の皆様には心から感謝しています。ありがとうございます。