【ボクシングの再定義】「練習は厳しく」から「練習は難しく」へ

「これだけ苦しい練習に耐えたんだから、試合には勝てるはずだ」

つい最近まで、僕も、そして杉田ジムもそう信じて疑っていませんでした。ボクシング界で長年「正解」とされてきた、自分を追い込むストイックな練習メニュー。

毎朝のロードワーク、格上の相手と拳を交える激しいスパーリング、自分を限界まで追い込むシャドーやサンドバッグ、ミット打ち……。

もちろん、これらで培われる根性や体力は否定しません。でも、がむしゃらな「厳しさ」だけで勝てるほど、令和のボクシングは単純ではないのも事実です。

~根性論の先にあるインテリジェンス~

これからの杉田ジムが目指すのは、

「練習は難しいけれど、試合は簡単」

という状態です。
ただカラダを痛めつけるのではなく、脳と神経をフル回転させる「質の高い難しさ」を追求していきます。

その核となるのが、僕が自信を持って推奨する3つのメソッドです。

  • ミットコード
    リズム・距離・タイミングをコード(符号)のように組み立てる練習です。「体が覚える」のではなく**「脳が理解する」**。そんな新しい感覚のミットトレーニングです。
  • ゼロ・ボクシング
    不要な力みを徹底的に排除し、ゼロの状態から最短で動く感覚を養います。
  • マスボクシング(ディフェンス主軸)相手の攻撃を捌く、流す、反応する。まずはディフェンスから戦略を組み立てるボクシングを徹底します。

先月から取り入れた『ミットコード』と『ゼロ・ボクシング』、この練習法には僕自身かなりの手応えを感じています。ゼロ・ボクシングは専用のデバイスを使ったスパーリングの代替練習です。ヘッドギアとボディに特殊なライトを装着しライトをタッチすると光が点灯する仕組みです。強く打ったら反則なので、いかに力みを消して、最短距離で素早く正確にターゲットへ触れるか。この、素早くタッチするという感覚を研ぎ澄ますことで、これまでのボクシングにはなかった「脱力とスピード」が身についていきます。

「強く打つ」という意識をあえて抑えることで、自然にスキルが身についていきます。

~試合を「答え合わせ」の時間にするために~

「あんなに苦しい思いをしたんだから……」という精神論だけの自信を抱えてリングに上がるのは、もう終わりにして、

「練習であれだけ難しいことをクリアしてきたんだから、今日の試合はシンプルに感じるはずだ」

という、圧倒的な余裕を持ってリングに上がってもらいたい。

ボクシングは根性の見せ合いではなく、高度な技術と戦略のぶつかり合いであるべきだと僕は考えています。

これからの杉田ジムは、もっとスマートに、もっとクリエイティブに、新しいボクシングの形を選手・会員と共に作っていきたいと思っています。

※画像はイメージ。AIが作成したため意味不明なことになってます。