技の神髄を求める
人は時に勝負に捉われ、勝ち負けに執着し、何のために上達しようとしているのかを忘れてしまうことがある。本来、大切なのは他者との比較ではなく、自分の技を磨き、自己成長に繋げることにあると思う。
「技の神髄を求める」とは、一時的な成功に満足せず、ひたむきに探求を続ける姿勢。勝ち負けは一瞬の出来事に過ぎないが、技術の磨き上げは一生続く。勝ちや負けを目的にしてしまえば、その都度一喜一憂し、成長の流れが滞る。
相手ではなく自分の内側に目を向け、日々の中で技を追求する気持ちが流れをつくり、何年、何十年でも続けられる。
私も「技の神髄を求める」思想を大切にしている。この考えがあるからこそ、今の自分がある。選手たちにも、勝ち負けに捉われず、技術を一つ一つ積み上げていく大切さを伝えていきたい。